歯周病安定期治療(SPT)
歯周病治療後に歯茎の状態が改善し、そのまま放置していると、また歯周病が再発してしまう恐れがあります。
歯周病安定期治療(SPT)を行っていくことにより、歯周病の再発・悪化を防ぎ、安定した歯茎の状態を維持していくことができます。
歯周病安定期治療(SPT)とは、治療後の歯茎を悪化させないように、継続的に行っていくケアのことをいいます。
歯周病は重症化するにつれて治りにくく、再発しやすくなります。そのため、中等度以上の歯周病では、治療後にもなんらかの症状が残りやすくなります。このような場合に、歯周病安定期治療(SPT)を行うことで悪化を未然に防ぎ、歯の寿命を延ばしていくことができます。
SPTで行う内容
SPTで行う内容は、基本的には通常の歯周病の治療内容と変わりません。
歯周病を悪化させる原因は歯の周囲についたプラークや歯石であり、これらは生活をしていくうちにどうしても蓄積してしまいます。このようなプラークや歯石を患者様の口腔内の状態に合わせたペースで取り除いていくことで、歯茎に悪影響を及ぼすことを防ぐことができます。患者様のプラークコントロールが良好になれば、安定した状態をキープするため定期的にメンテナンスを受けていただきます。
歯周病を悪化させる原因は歯の周囲についたプラークや歯石であり、これらは生活をしていくうちにどうしても蓄積してしまいます。このようなプラークや歯石を患者様の口腔内の状態に合わせたペースで取り除いていくことで、歯茎に悪影響を及ぼすことを防ぐことができます。患者様のプラークコントロールが良好になれば、安定した状態をキープするため定期的にメンテナンスを受けていただきます。
SPTを終了する目安
歯茎に炎症が見られず、歯周ポケットの深さが3ミリ以下となり、歯茎の出血が起こらない状態になったら、歯周病が治癒したと判断され、SPTは一旦終了となります。
その後は定期検診に、患者様のお口の状態に合わせた頻度でお越しいただき、歯と歯茎の健康チェック、そしてクリーニングなどのメインテナンスを行います。
逆に、病状の悪化が確認された場合には歯周病の再治療を行い、改善を試みていきます。
SPTとメインテナンスとの違い
SPTへ移行する場合というのは、治療後に4ミリ以上の歯周ポケットが残っている、歯の根っこの分かれ目に根分岐部(こんぶんきぶ)病変がある、といった「病状安定」の状態で、これはつまり歯周病が完全に治ったとみなされない状態です。
これに対しメインテナンスに移行する場合というのは、軽度の歯周病の場合であり、歯茎の状態はポケットが3ミリ以下で、歯茎からの出血などもなく、治癒した状態です。
SPTもしっかりと受けていけば、メインテナンスに移行することは可能です。
また、数か月に一回の通院で状態が悪化するのを極力防ぐことができますので、もしSPTが必要だと判断された場合には、せっかく改善してきた歯茎を維持していくためにも、積極的に治療を受けるようにしましょう。
また、数か月に一回の通院で状態が悪化するのを極力防ぐことができますので、もしSPTが必要だと判断された場合には、せっかく改善してきた歯茎を維持していくためにも、積極的に治療を受けるようにしましょう。