歯周病の症状・進行
歯周病は、歯を支えている歯茎や骨などの組織がだんだんと破壊されてしまう進行性の病気で、進行に伴い症状が変化していきます。
歯周病の恐ろしいところは、かかっていても自覚症状に乏しく、不具合を感じる頃には症状が進んでしまっていることが多い、という点です。
歯周病を早い段階で食い止めるためには、歯周病の症状を知り、軽度の段階で現れるサインも見逃さずに早めに対処する、ということが大事です。
こんな症状があったら要注意!
次の項目に当てはまるものが多いほど、歯周病にかかっている可能性が高いです。
ただし、一つでも当てはまるものがあるようなら、一度歯科で診断を受けることをおすすめします。
ただし、一つでも当てはまるものがあるようなら、一度歯科で診断を受けることをおすすめします。
- 口の中が粘つく感じがする
- 歯磨きの時に歯茎から血が出ることがある
- 歯茎がピンク色でなく赤い
- 歯茎が腫れぼったい
- 歯茎がむず痒い感じがする
- 口臭が気になる
- 歯石がついている
- 知覚過敏がある
- 歯が以前に比べて長くなったような気がする
- 歯と歯の間が空いてきた気がする
- 食べ物が挟まりやすくなってきた
- 歯茎から膿が出る
- かたいものが噛めない
- 歯がぐらつく
歯周病の進行度と症状
健康な歯茎の状態は、ピンク色で引き締まっており、触っても出血することはありません。
歯の周囲にプラークが溜まり、歯周病を発症すると、炎症によって歯茎の状態が変化し、歯と歯茎の溝である「歯周ポケット」がだんだんと深くなっていきます。
そして歯周ポケットに細菌がたまることにより、歯周病はより一層悪化していきます。
そして歯周ポケットに細菌がたまることにより、歯周病はより一層悪化していきます。
歯周病が進行するにつれ、日々の歯磨きだけでは症状が改善しなくなっていき、治療をしなければ悪化の一途をたどってしまいます。
一連の検査を行うことで、歯周病の状況を多角的に、詳細に見ることが可能になり、より効果的に原因を解決しやすくなります。
歯肉炎
20代後半以降から現れやすい歯周病のタイプで、骨の破壊が起き始めます。骨の破壊が起こるにつれて歯茎の溝も深くなってくるため、病的な「歯周ポケット」ができ始め、その部分にプラークや歯石が溜まり始めます。そうすると、空気を嫌うタイプの悪玉菌が内部で増殖し、歯周病がより悪化していきます。
- 症状
- ・歯磨きの時に歯茎から出血することがある
・歯茎の赤み・腫れ
・歯茎がムズムズする感じ
・歯茎の痛み
・知覚過敏(歯が冷たいものでしみる)
・口臭が強くなる
軽度歯周炎
20代後半以降から現れやすい歯周病のタイプで、骨の破壊が起き始めます。骨の破壊が起こるにつれて歯茎の溝も深くなってくるため、病的な「歯周ポケット」ができ始め、その部分にプラークや歯石が溜まり始めます。そうすると、空気を嫌うタイプの悪玉菌が内部で増殖し、歯周病がより悪化していきます。
- 症状
- ・歯磨きの時に歯茎から出血することがある
・歯茎の赤み・腫れ
・歯茎がムズムズする感じ
・歯茎の痛み
・知覚過敏(歯が冷たいものでしみる)
・口臭が強くなる
中等度歯周炎
骨の破壊がさらに進み、歯を支えている骨の1/3〜半分程度が失われ、それに伴い歯周ポケットもさらに深くなっていきます。歯周ポケット内には歯周病菌が多く住みつき、だんだんと歯の支えが弱くなって不快症状も増えてきます。
- 症状
- ・歯茎から出血しやすくなる
・歯茎の赤み・腫れ
・歯茎の痛み
・知覚過敏(歯が冷たいものでしみる)
・歯茎が下がり、歯が長くなったように感じる
・歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
・歯茎から膿が出る
・歯が動く
・口臭がさらに強くなる
重度歯周炎
歯を支えている骨はさらに破壊されて歯周ポケットがかなり深くなり、骨の2/3以上が失われます。また、急性的な炎症も起こりやすくなり、多くの不快症状によりかなり不便を感じることが多くなってくるため、この段階になってからようやく歯医者を受診する人もいます。
- 症状
- ・歯茎から出血しやすくなる
・歯茎が赤く膿を持って大きく腫れることがある
・歯茎が下がり、歯がさらに長くなったように見える
・知覚過敏(歯が冷たいものでしみる
・歯と歯の間に食べが詰まりやすい
・歯茎から膿が出る
・歯がぐらついてよく噛めない
・口臭がかなりひどくなる
・歯が移動してすきっ歯や出っ歯になるなど歯並びが変わる
・歯が抜けてくる