歯科コラム

セラミックが割れてしまう!何が原因?対策は?

歯の治療素材として人気の高いセラミック。
銀歯やプラスチック素材と比べると、見た目が自然で美しく、変色もしにくいことから、
「審美的に治療をしたい」、という多くの方に選ばれています。

ところが、時々「セラミックが割れてしまった」という事態が起こることがあります。
セラミックは保険が適用になりませんので、割れて治療をやり直す、となると困ってしまいますよね。

セラミックは強度に優れる材質ではありますが、たしかに割れやすい人、というのは存在します。

今回は、セラミックが割れてしまう原因とは何なのか、また割れにくくする対策についてご紹介していきます。

セラミックが割れてしまう原因と対策

1.過剰な力がかかっている

セラミックが割れてしまう原因で多いのが、この過剰な力。
過剰な力がかかる原因としては、歯ぎしりや食いしばりが挙げられます。
物を噛む力が10キロ~くらいであるのに対し、歯ぎしりや食いしばりは体重以上の力にもなります。
日中ついつい食いしばる癖がある、眠っている時に無意識に歯ぎしりをしてしまう、こういった積み重ねは確実にセラミックにダメージを与えてしまいます。

<対策>
日中にやってしまう食いしばりは意識してやめるようにしましょう。
夜間の歯ぎしりに関してはコントロールが難しいので、歯科で歯ぎしりから歯を守るマウスピースを作ってもらい、眠っている間に装着することをおすすめします。

2.硬いものを噛む習慣がある

飴をガリガリ噛んでしまう、氷を噛むのが好き、カニの殻を歯で割る、といった人は、それが繰り返されるとセラミックにダメージを与え、欠けさせてしまう原因になります。

<対策>
硬すぎるものはセラミックだけでなく、天然の歯も割れる恐れがあるほどリスクが高いものです。むやみに硬いものを噛むということは避けるようにしましょう。

3.同じ側ばかりで噛む

人にはそれぞれ「噛みやすい側」というものがあることが多いです。
本来左右均等に噛むのが理想的ですが、意識せずに同じ側ばかりで噛んでいると、そちら側ばかりに噛み合わせの負担が集中してしまい、セラミックが割れる原因にもなります。

<対策>
物を噛む際にはできるだけ左右均等に噛むことを心がけましょう。
もし片方で噛めない、といった問題がある場合、かみ合わせの問題があると考えられるため、矯正治療などを検討したほうがいい場合もあります。

4.セラミックの厚みが薄い

セラミックは本来硬い材料ですが、弾力性がないので力が集中すると割れやすいという弱点があります。とくにかみ合わせが強くかかる部分は、セラミックの厚みによっては割れやすくなることがあります。

<対策>
歯の保護のためになるべく歯を削らないということも大事ですが、厚みが薄い場合には割れるのを防ぐために、歯を大目に削ってセラミックの厚みを持たせる必要性があります。

5.セラミック素材の違い

セラミック素材は一種類ではなく、いくつかの選択肢があります。
審美性に重点を置いたもの、強度に重点を置いたものなど、それぞれに特徴がありますが、場所や素材によっては割れやすいという事態が起こることもあります。

<対策>
前歯や奥歯、力がかかりやすい場所なのか、といったことを踏まえ、割れにくい素材を選ぶのがポイントです。

セラミックが繰り返し割れてしまう、という方でも、ご自身で思い当たる原因を探ってみて、上の対策をすることにより割れにくい状態に持っていくことは可能ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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