ひどいイビキが引き起こす危険!原因は歯並びが関係しているかも
イビキは疲れなどによってもかくことはありますし、身近な人の睡眠を妨げてしまうのが厄介、くらいにしか思われていないことがあります。
ですが、実はイビキは健康に悪影響を及ぼしたり、事故につながったりすることもあります。
そのため、もしもイビキがひどいという認識のある方は、イビキのリスクを知り、根本的な対策をした方がいい場合があります。
ひどいイビキの危険性

イビキは、睡眠中に空気の通り道が狭くなってしまうことで起こります。
睡眠中仰向けになると、舌根が喉の方に落ち込みやすくなり、気道が狭くなりますが、そこに空気が通ると、喉の粘膜が振動してしまうため、それがイビキとなるのです。
イビキはたまに時々起こるくらいだと、特に悪影響を及ぼすことはありませんが、舌根が完全に気道を防いでしまうなど、重度の場合には、睡眠時に無呼吸状態が現れる「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こし、さまざまな健康障害が起こってくることがあります。
ちなみにイビキをかきやすい人の特徴としては、肥満気味の人、歯並びが悪くて口の中が狭い人、口呼吸をしている人、といったことが挙げられます。
睡眠時無呼吸症候群の危険性
そうすると、すぐに起こりやすい症状としては、集中力や記憶力などの低下、日中の眠気、精神的なイライラ、倦怠感などが起こることにより、勉強や仕事において悪影響を及ぼす危険性があります。
また、仕事の内容によっては居眠りをしてしまうことで重大な事故につながるケースも実際に報告されています。
睡眠時無呼吸症候群が引き起こす長期的なリスクとしては、高血圧、不整脈、心不全などがあり、突然死を起こすこともあります。
睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い人
次の項目に当てはまる人は睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いと言えます。
心当たりのある人は、まずは歯科や内科など、医療機関で相談してみましょう。
・イビキを家族に指摘される
・十分に寝ても眠気や疲れが取れない
・太り気味
・普段口呼吸をしていることがよくある
・歯並びが悪い
・就寝中に息苦しくなって起きることがある
・朝なかなか起きられない
・起きた時に、喉がヒリヒリ、イガイガしている
睡眠時無呼吸症候群は歯並びの改善でよくなることもあります
睡眠時無呼吸症候群である場合、早めの対策が肝心です。
もし内科で睡眠時無呼吸症候群だと診断された場合、診断書があれば歯科で夜間に装着するマウスピースを保険で作製することが可能です。
これは、患者さまに合わせたマウスピースを作製し、就寝中に装着するだけという簡単な治療ではありますが、眠っている間に下がってしまう下あごを前方に固定することで気道をしっかりと確保できるようになるので、無呼吸状態になることを防ぐことが可能です。
また、歯並びが狭くなっている歯並びの方の場合、舌の置き場所が小さいことで舌が奥に落ち込んでしまっているため、歯並びの矯正治療によって舌が正しい場所におさまるようになることで、イビキや無呼吸状態が根本的に改善されることがあります。
このように歯科でも睡眠時無呼吸症候群に対する効果的な治療法がありますので、イビキや睡眠時の無呼吸でお悩みの方はぜひ一度お気軽にご相談ください。