歯科コラム

これってひょっとして歯周病?「静かなる病気」歯周病の初期症状とは

歯周病は歯を失う原因となる病気で、一般的には発症してから数十年かけてゆっくりと進行していきます。ですが、発症してから必ずしも進行する病気なのかというとそういうわけでもなく、早期発見をして適切な治療をすることで進行を止めることが可能です。

ところが、歯周病というのは、「静かなる病気」として知られているほど、自覚症状に乏しいのが特徴であり、いかに早期の段階で歯周病を発見して対処するか、というのがとても大事になってきます。

今回は、歯周病を少しでも早く発見できるように、歯周病の初期症状についてご紹介します。

歯周病の初期症状

◆歯茎から血が出る

periodontal_symptoms_01

これは歯周病の初期に最もよく見られる症状で、おそらく誰でも経験したことのあるものです。

歯茎からの出血は、歯周病の中でも骨の破壊が見られない「歯肉炎」の段階でも見られ、この状態の場合には、きちんと歯磨きを行うことにより、歯周病は治癒します。

◆歯茎に赤みがある

健康な歯茎は薄いピンク色をしていますが、歯茎に炎症が起こると赤みを増した状態になります。また、歯周病が進むにつれて、歯茎の血管が鬱血した状態となり、赤黒いような色になります。

◆歯茎が引き締まっていない

健康な歯茎は引き締まった状態です。歯茎が引き締まっていない場合には、歯周病にかかっている可能性があります。

◆口の中が粘つく

歯周病になると、進行が進むにつれ、歯茎から「歯肉溝浸出液」という粘稠性の高い液体がしみ出してきます。このため、お口の中が粘ついたような不快な感覚になります。

◆歯茎が下がる

歯周病により骨が破壊され始めると、それに伴い歯茎も一緒に下がっていきます。その結果、歯が以前よりも長く見えるようになったり、歯と歯の間の下の方に隙間が見えてきたりすることがあります。

◆歯が冷たいものでしみる

歯茎が下がってくると、歯根が露出してきます。歯根には歯の頭の部分にあるような硬いエナメル質がないため、特に冷たい刺激を敏感に感じてしまい、虫歯でもないのに冷たい水などでしみることがあります。

以上が歯周病の初期症状です。このように、歯周病の初期の段階というのは、それほど痛みを感じることもなく、意識していないと見逃してしまいがちです。歯周病は早期に対処することで、歯を長持ちさせることができますので、心当たりのある人は一度歯科を受診しましょう。
お知らせ
ニューヨーク大学卒後研修短期留学プログラム
歯科コラム
コラムを読む
求人案内
よくある質問
求人案内
電話でお問い合わせ
ネット予約