歯科コラム

保険の差し歯と自費の差し歯、何が違うの?

前歯の差し歯には、保険のもの、自費のものがあります。それぞれ白いものにはなりますが、両者には具体的にどのような違いがあるのかご存知ですか?前歯は見えるところですので、どのような差し歯を選ぶかというのは、後々にとって後悔しないためにも、非常に大事になってきます。

今回は、保険の差し歯と自費の差し歯の違いについてご紹介します。

保険の差し歯、自費の差し歯の特徴

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◆治療費に差がある

保険の差し歯は保険が適用となるため、自己負担は3000円〜1万円程度、自費の場合は歯科医院によって材質や値段設定が異なりますが、10万円台程度といった感じです。

◆材質が異なる

保険の場合は、使える材質があらかじめ決められており、金属のフレームの前側だけ白いプラスチックを貼り付けるといったタイプとなりますが、自費の場合には主にセラミックを使用したタイプになります。

◆見た目の違い

保険のプラスチックは、細かい傷がついてしまうため、年数が経つにつれて黄ばんできます。また、金属のフレームの上に貼り付けてあるため、透明感が乏しく、天然歯の見た目に近づけるのには限界があります。

自費のセラミックの場合、傷がつきにくいため、年数が経っても見た目が変わりません。また、特に全てセラミックでできているオールセラミックの場合、透明感を含め、天然歯に非常に近い見た目を再現することができます。金属をフレームに使っている場合でも、かなり天然歯の見た目に近づけることが可能です。

◆歯茎への影響

保険の差し歯は、プラークが溜まりやすく歯茎に炎症を起こしやすい(歯周病が起こりやすい)ですが、自費のセラミックの場合、歯茎に炎症を起こしにくいのが特徴です。そのため、年数が経った場合の歯茎の下がり方に違いが出てきて、保険のものの場合には、差し歯の境目が露出しやすくなります。

また、保険の差し歯の場合、金属イオンが溶け出すことで歯茎を黒くすることがありますが、自費のものの場合には、金属を使用しないタイプの場合にはそのリスクはゼロで、例え金属を使用する場合でも、金属の質が保険のものとは違うため、黒ずみは起こりにくくなります。

◆体への影響

金属を使用する保険の差し歯の場合、金属が唾液に溶け出して金属アレルギーを起こすリスクがあります。一方、自費の差し歯においては、金属を使用しない場合にはそのリスクはゼロ、使用している場合でも、貴金属を使用しているため、そのリスクは低めに抑えることができます。

以上のように、保険の差し歯と自費の差し歯では、値段が大きく違うものの、特に年数が経った時の見た目や、歯茎、体の健康面に関して大きな差が出てきます。そのため、差し歯の材質を選ぶ際には、長期的な観点で後悔のないような選択をしていただくことをおすすめします。
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