歯科コラム

スポーツマンは歯を失いやすい?その原因と対策について

スポーツは健康のためにも、人生を豊かに過ごしていくためにもとても有意義なものです。スポーツと言っても軽めのスポーツからハードなスポーツまでいろいろありますが、特にハードなスポーツをしている人やスポーツを長時間やる人は、歯に大きなダメージが加わり、歯がボロボロになってしまうということも少なくないものです。
そこで今回は、スポーツマンが歯にダメージを受けやすい理由、そしてダメージを受けないためにできることについてご紹介していきます。

スポーツマンが歯にダメージを受けやすい理由

歯に過大な力がかかりやすい

ラグビーや格闘技など、人とぶつかり合うことの多いスポーツでは、歯に直接衝撃が加わりやすく、外傷で歯が折れることも珍しくありません。
また、スポーツの際に力を発揮する際には奥歯で食いしばる必要があります。それゆえ、とくに激しいスポーツでなくても食いしばりが頻繁に起こることで歯にとっては大きなダメージとなり、それが蓄積すると歯が欠けたり割れたり、ヒビが入ったりする原因にもなります。
さらには、ヒビから細菌が入りこむと虫歯の原因にもなりますし、骨に過剰な力がかかることで歯周病が悪化することにもつながります。

口の中が乾きやすい

スポーツをすると汗をかくので脱水が起こり、口の中も乾きます。また、呼吸も激しくなるので、口で呼吸をすることも多くなり、それによっても口の中が乾きます。
口の中は本来、常に唾液で満たされて歯の健康が守られる機構が働いていますが、口の中が乾く状態が続くと、口の自浄作用や殺菌作用、免疫作用といった大事な働きが起こらなくなってしまうため、虫歯や歯周病にかかる危険性が高まります。

スポーツドリンクの影響

スポーツの際、脱水を防ぐために水ではなくスポーツドリンクを飲むのは、水分とミネラル補給という意味合いでは有効な手段です。
ですが、スポーツドリンクの問題点として、糖分が多い、酸性度が高いということが挙げられます。
スポーツをするときにいつもスポーツドリンクを飲んでいる、という人はずっと口の中が糖分や酸にさらされ、虫歯ができたり歯が溶けたりするリスクが高くなります。

スポーツマンが歯にダメージを与えないためにできること

歯を保護するマウスピースをつける

ぶつかることの多いスポーツの際には、やはり歯に衝撃を受けるリスクがあります。
また、力をこめる際に食いしばるのも避けられないでしょう。
そこで歯をこのような衝撃から避けることを可能にするのが、スポーツマウスピースです。
スポーツマウスピースは、顔面に衝撃を受けることの多いボクシングやラグビーをしている人がつけるもの、というイメージがあるかもしれませ。ですがたとえそのようなスポーツでなくても、スポーツマウスピースは食いしばりによる力からも歯を守ってくれるので、歯を保護したい方にはおすすめです。

スポーツドリンクばかり飲まないようにする

スポーツ中に脱水を起こさないよう、水分を摂ることは重要ですが、スポーツドリンクばかりでは、糖が口の中にとどまり続け、口の中も酸性に傾き続けることになり、確実に虫歯や歯が溶けるリスクが高まります。
そのため、水分補給にはスポーツドリンクだけでなく、口内に残った砂糖を流し、できるだけ酸性に傾いた口内を中和できるよう、水も頻繁にとるようにすることを忘れないようにしましょう。

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