歯が割れる?歯根破折とは
歯根破折は、その名の通り、歯根が破折してしまうもので、これが起こってしまうと歯を残すことは非常に難しくなります。
今回は歯根破折について、どのような場合に起こりやすいのか、またその予防法についてご紹介します。
歯根破折が起こりやすいのはこんな場合
◆歯ぎしり・食いしばりがある
歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に非常に強い力がかかるので、歯根破折のリスクが高くなります。
◆神経を抜いた歯
神経を取っても歯は残りますが、実は歯の質はとても弱くなってしまいます。それは、神経と一緒に歯に栄養を送る血管もとられてしまうため、歯が枯れ木のように脆くなってしまうためです。
◆差し歯が入っている場合
神経を抜いた歯が差し歯になっている場合、差し歯の土台部分に噛むたびに力が集中してしまうため、歯根が非常に割れやすくなります。
◆咬合力が強い人
体格の良い男性によく見られますが、噛む力が強めの人は歯が割れやすい傾向があります。
◆硬いものを好む人
氷や飴をガリガリ噛んだり、スルメなどの硬いものを好んで食べたりする人は、頻繁に歯に大きな負担がかかるため、歯が折れるリスクが高くなります。
歯根破折の予防法
上記に該当するものがある人は歯根破折のリスクが高い人だと言えます。もし当てはまるものがある人は、歯根破折を予防するために次のことに注意しましょう。
■歯ぎしり・食いしばりから歯を守る
ついつい食いしばってしまう癖がある人は、まずはそれが歯にとってよくないことを認識し、意識してやめるようにしましょう。もしどうしても食いしばらなければならない理由がある人、例えば、スポーツで歯に力がかかってしまう場合には、スポーツ用マウスピースを装着するというのもおすすめです。
夜間の歯ぎしりに対しては、ナイトガードという歯ぎしり防止のマウスピースをつけることをおすすめします。
■虫歯予防に力を入れる
歯は神経を失うと、どうしても割れやすくなります。そのため、虫歯で神経を失うことにならないよう、日頃から虫歯予防を意識して毎日のケアを丁寧に行うようにしましょう。
また、セルフケアだけでは、虫歯を完全に予防するのは難しいため、定期的に歯科の検診を受け、歯のクリーニングなどのメンテナンスを受けることも大事です。
■硬いものをなるべく避ける
硬いものは歯にとって非常に大きなダメージを与えますので、頻繁に食べることは避けるようにしましょう。