歯科コラム

詰め物や被せ物、差し歯がよく外れる・・・何が原因?

詰め物や被せ物、差し歯がなぜかよく外れてしまう、そんなお悩みをお持ちの方もいるかもしれません。
このような人工物は数年単位で持つのが通常ですが、中にはたびたび外れてしまうケースや外れやすい人というのが存在します。
今回は詰め物や被せ物、差し歯がよく外れてしまう原因と対処法についてご紹介していきます。

詰め物・被せ物・差し歯がよく外れてしまう原因

通常、詰め物や被せ物、差し歯などの人工物が外れてしまう原因として多いのは、歯とくっつけるためのセメントの経年劣化や、人工物自体の劣化、むし歯ですが、次のような場合には、人工物を入れてからそれほど経っていないのに外れてしまう、もしくはつけ直してもたびたび外れるということが起こりやすくなります。

◆歯ぎしり・食いしばりが強い

日中に思わず食いしばってしまう癖のある人、眠っている間にギリギリと歯ぎしりをしてしまっている人は、歯に異常な力がかかり続けるため、人工物が取れやすくなることがあります。

◆かみ合わせの力が強くかかりすぎている

たとえば、かみ合わせによっては、奥歯を失ってしまっている状態では前歯の差し歯が外れやすくなることがあります。
これは、もともと奥歯にかかるはずの力が、奥歯がないことによって前歯にかかってしまい、前歯に過剰な力がかかってしまうことによります。

◆歯根が割れている

差し歯が頻繁に外れる場合、差し歯の芯棒の部分が入っている歯根に亀裂が入っていて、噛むたびに亀裂が開くことによって差し歯が外れてしまう、というケースもあります。

◆人工物の適合が悪い

人工物と歯は、ぴったりと合っている状態なのが通常ですが、適合が悪い場合にはセメントでしっかりくっつけても外れやすくなってしまいます。

◆人工物の引っ掛かりが少ない

人工物が歯から外れないようにしっかりと固定されるためには、セメントだけでなく、ある程度歯が深く削られ、しっかりと維持される形態である必要があります。
この時、削る量が不十分だと人工物が外れやすくなってしまうことがあります。

詰め物・被せ物・差し歯を外れにくくするための方法

詰め物、被せ物、差し歯などの人工物が外れてしまいやすい場合、その原因を見極め、原因によって次のような対処法を行うことで、外れにくくすることができます。

◆食いしばりをやめる

日中食いしばってしまう癖のある人は、意識して食いしばりをしないようにしましょう。
食いしばりをしている人は夜間の歯ぎしりも起こりやすいとも言われていますので、そういった意味でも食いしばりをしないことが大切です。

◆歯ぎしりから歯を守るマウスピースをつける

夜間の歯ぎしりは自分でコントロールが難しいため、歯に負担をなるべくかけないように、歯医者で歯ぎしりから歯を守るためのマウスピースを作ってもらい、就寝中に装着するようにしましょう。

◆必要な歯の治療をする

奥歯がないままにしている人は、前歯にかかる負担を減らすためにも、奥歯に歯を入れる治療をしましょう。差し歯が外れやすい場合には歯根が割れている可能性もあるため、歯科医院でしっかりと検査をしてもらい、もし割れているならば抜歯してインプラントやブリッジをするなど、必要な治療を受けるようにしましょう。

◆治療をやり直す

人工物の形や適合に問題があると考えられる場合には、つけ直しをしても早期に外れるということを繰り返してしまう恐れがあるため、速やかに治療をやり直した方がよい可能性があります。

人工物が外れやすいと、それだけでもストレスですし、通院に時間が取られてしまいます。もし人工物が外れやすいという場合には、その根本原因をしっかりと見極め、適切な対処をする必要があります。
もし人工物が外れやすい、ということでお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

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