歯茎が黒い!その原因と対策は?
また、歯茎が黒ずんでいる場合、歯茎の健康状態に問題が出ていることもあります。今回は、歯茎が黒くなってしまう原因と、それぞれの対策法についてご紹介します。
歯茎が黒くなってしまう原因と対策法
◆タバコ
タバコから出る一酸化炭素、ニコチンは歯茎の血行を悪くし、酸欠状態にします。また、タバコを吸うことによってビタミンCが破壊され、メラニン色素が増えますので、結果的に歯茎は黒ずんでいきます。
また、タバコは吸っている人本人だけでなく、周囲で副流煙を吸い続ける人にも影響を与え、歯茎の色を黒っぽくしてしまうことがあることもわかっています。
<対策法>
まずはタバコをなるべく控えるか、禁煙するようにしましょう。増えてしまったメラニン色素に対しては、レーザー照射や薬剤で歯茎のメラニンを取る方法が効果的です。
◆歯周病
歯周病になると、歯茎が鬱血してしまいますので、赤紫っぽい歯茎の色になります。
<対策法>
歯周病治療を受け、歯茎を健康な状態にしていく必要があります。歯茎の色が黒ずんでいるほど進行した歯周病の場合は特に、歯磨きだけのケアでは改善しませんので、専門的な治療を受けることが大事です。
◆金属による着色
歯科金属が唾液中にイオンとなって溶け出し、歯茎が黒っぽくなることがあります。この現象はメタルタトゥーと呼ばれます。また、金属を削った際に、金属を削った削片が歯茎の内部に入り込み、黒く見えてしまうこともあります。金属アレルギーの反応として、歯茎のメラニン色素が増えてしまい、黒っぽくなることもあります。
<対策法>
黒変した歯茎の部分を、レーザー照射や歯茎切除で改善することが可能です。また、黒ずみを取り除いても、原因となっている金属がそのままだと、また歯茎が黒くなる可能性が高いので、金属を使わないセラミックなどの治療に変えることも必要になってきます。
◆神経を取った歯の黒ずみが透けて見える
神経を取った歯は黒っぽくなっていきますが、その色が透けて歯茎が黒く見えることがあります。
<対策法>
神経を取った歯のホワイトニング(ウォーキングブリーチ)により、歯を白くすることで改善できる可能性があります。