歯科コラム

マスクで口呼吸が増えている?口呼吸が及ぼす悪影響とは

呼吸というのは、本来は鼻でするのが正常な状態です。鼻には鼻毛や粘液という天然のフィルターがあり、外部からのホコリやウイルスなどから体を守っています。ところが、近年、口呼吸になってきている人が増えていると言われており、そこにマスク装着が加わることによって、さらに口呼吸になりやすくなっている人が増えていて、体への影響が懸念されています。

今回は口呼吸が及ぼす悪影響についてご紹介します。

口呼吸が体に及ぼす悪影響

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呼吸できて、酸素が吸えているなら、鼻でも口でもそれほど大差ないのでは?と思う人もいるかもしれません。ところが、呼吸を鼻で行うか、口で行うかによって、健康状態に大きな差が出てくるのです。

具体的に、口呼吸をすることで次のような悪影響が起こってきます。

◆虫歯や歯周病にかかりやすくなる

口呼吸をしていると口の中が乾いてしまいます。口の中は本来常に唾液で潤っていて、お口の健康を守っているが正常な状態ですが、乾いてしまうと唾液の作用が及ばなくなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

◆口臭がひどくなる

口の中が唾液で洗い流されない状態になると、細菌が繁殖して、口臭がひどくなります。

◆歯が黄ばみやすい

口が乾きやすいと、飲食物の色がそのまま歯についてしまいやすいので、歯が黄ばみやすくなります。

◆歯並びに影響が出る可能性がある

口呼吸をしていると、顎の発達がうまく行われなくなり、口で呼吸がしやすいような歯並びになっていきます。その結果、出っ歯や歯並びがガタガタの歯並びになるリスクがあります。

◆顔の形に影響が出る

口で呼吸をするため、常に口がぽかんと開いた状態になります。そうすると、筋肉がたるみ、締まりのない顔つきになります。また、顎の骨の形成もきちんと行われなくなるので、骨格自体も形が悪くなってしまいます。

◆風邪やアレルギーのリスクが高くなる

口から呼吸をする場合、鼻にあるようなフィルターがないので、ウイルスや埃が直接喉に入ってしまいます。そのため、風邪やアレルギーを起こすリスクが高くなります。

◆いびき・睡眠時無呼吸のリスクが高くなる

口呼吸をしやすいように、舌は喉の方に引っ込んだ状態になります。眠っている間にはさらに奥に引っ込み、気道が塞がれていびきが起きやすくなります。また、呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症を起こして、眠気が取れない、慢性的な疲れによる勉強や仕事における能力低下、そして全身疾患のリスクを高めてしまうこともあります。

以上のように、口呼吸は百害あって一利なし、と言えます。もし口呼吸をしているようであれば、すでに癖になっている可能性がありますので、意識して鼻呼吸に戻すようにしましょう。お子さんが口呼吸をしている場合、特に歯並びや骨格への影響が懸念されますので、早めに修正しておくことが大事です。
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