歯科コラム

歯の根元に段差がある!くさび状欠損とは?リスクはある?

歯の根元にくびれたような段差のある、という人もいるのではないでしょうか。もしある場合、それは「くさび状欠損」と呼ばれるものである可能性があります。

くさび状欠損は虫歯によってできるものではありませんが、放置しておくと虫歯や痛みを招くことがあります。

今回はくさび状欠損ができる原因と対処法についてご紹介します。

くさび状欠損とは

kusabizyou_kesson_01
くさび状欠損は、歯の根元(歯と歯茎の間)部分にくさび状のへこみがある状態をいいます。

多くの場合、1本だけに発生するというよりは複数の歯に同様に発生するのが特徴的です。

くさび状欠損の症状・リスク

くさび状欠損は無症状の場合もあれば冷たいものなどでしみる症状が起こっている場合もあります。

歯が欠けている分神経に近くなりますので、欠けている部分が大きいほどその症状は出やすくなります。

くさび状欠損は虫歯によって起こるものではありませんが、欠けている部分には汚れがたまりやすくなるので、そこから二次的に虫歯へと進展してしまう場合もあります。

くさび状欠損の原因

くさび状欠損の主な原因として、主に次の二つのことが言われています。

歯磨きの圧が強すぎる

歯ブラシを力任せにゴシゴシ行っている、硬めの歯ブラシを使っている、という場合、歯茎にダメージが加わり、歯茎が下がりやすくなります。

歯茎が下がると歯根が露出してきますが、そこには硬いエナメル質が存在しないため、引き続き強い力で擦りつづけていると削れてしまうことがあるのです。

歯ぎしり

歯ぎしりをすると歯の根元に力が集中します。それゆえ、歯ぎしりが日常的になっている場合、歯の根元の部分が欠けてしまう現象が起こることがあります。

くさび状欠損への対策はどうする?

kusabizyou_kesson_02
くさび状欠損は放置していると、欠けている部分がだんだんと深くなり、痛みが出てきたり、虫歯ができてきたりする恐れがあります。

そのため、次のような対策をとってみることをおすすめします。

歯磨きの時には歯にダメージを与えないように注意する

歯磨きはゴシゴシと力を入れなくても優しい力で十分に汚れは落ちますので、あくまでも優しく行うようにしましょう。

また、硬めの歯ブラシは避け、やわらかめか普通の硬さの歯ブラシを使うようにしましょう。

歯磨き粉の研磨剤も歯を削ることがありますので、つけすぎない、もしくは研磨剤が非配合のものを選ぶとよいでしょう。

歯ぎしり対策をする

眠っている間の歯ぎしりはコントロールができませんので、歯ぎしりによって歯にダメージがなるべくかからないよう、歯科で就寝中に使用するマウスピース(保険適用)を作ってもらい、装着することをおすすめします。

できてしまったくさび状欠損はそのままでもいいの?

くさび状欠損がある場合でも、特に症状がないならば必ずしも治療をする必要はありませんが、へこみが深い場合には虫歯を予防する意味合いでもコンポジットレジンを詰めることが推奨されます。

もし冷たい物がしみて苦痛になっているならば、コンポジットレジンを詰めることで症状は治まるでしょう。

治療をしない場合、へこみの部分に汚れが溜まりやすいので、歯磨きの際には汚れをきちんと取るように注意すること、そして定期的に歯科で虫歯ができていないかのチェックは受けるようにしましょう。

お知らせ
ニューヨーク大学卒後研修短期留学プログラム
歯科コラム
コラムを読む
求人案内
よくある質問
求人案内
電話でお問い合わせ
ネット予約