歯ブラシで落とせない歯のザラザラ、放置するリスクとは?
舌で触れると歯の表面がザラザラしている、という人はいませんか?
歯ブラシでどんなに擦っても落とせないこのザラザラは一体何なのか?落とすことはできるのか?気になっている人もいるかもしれません。
そこで今回は、歯磨きでは取れない歯の表面のザラザラの正体と、その対処法についてご紹介していきます。
歯のザラザラの正体とは?

歯石
歯の表面についているザラザラのほとんどは、歯石が原因です。
歯石とは、歯の周りに付着した細菌の塊である「プラーク(歯垢)」が、唾液に含まれるカルシウムなどのミネラル成分と結びついて石灰化し、石のように硬くなったものです。
まだやわらかいプラークの段階であれば歯ブラシで落とすことは可能ですが、一度石灰化して歯石になってしまうと、歯ブラシでこすっても落とすことができなくなってしまいます。
歯石はでこぼことした構造をしているため、表面がザラザラとした独特の感触になります。ザラザラした歯石の表面には新たなプラークが付着しやすく、さらに歯石となりやすいため、放置しているとどんどん範囲が広がってしまう傾向があります。
エナメル質表面の変化によるもの
強い酸性の飲みものや食べ物を頻繁に摂ったり、嘔吐を繰り返したり、歯ぎしりや食いしばりの力が加わったりすることで、歯の表面のエナメル質が少しずつ溶けたり傷ついたりすることがあります。こうした変化によっても、表面の滑らかさが失われ、ザラつきとして感じられることがあります。
歯石はなぜ歯ブラシでは落とせないの?
歯ブラシで落とすことができるのは、あくまで歯の表面に付着したやわらかいプラークまでです。
石灰化して硬くなった歯石は、歯の表面に強固にこびりついているため、歯ブラシでこすった程度では剥がすことはできません。
ご家庭で市販の歯磨き粉やデンタルグッズを使っても、歯石そのものを除去することはかなり困難です。
このことは厚生労働省の情報サイトでも取り上げられており、一旦、プラークが石灰化して歯石になると、歯ブラシによるセルフケアだけでは除去が難しくなることが説明されています。
プラークが歯石になるのにかかる時間はどのくらい?
まず、歯磨きをしてから数分で細菌が歯に付着し始め、24時間もたつと成熟したプラークが溜まってきます。その後、取り除かれなかったプラークは、唾液中のカルシウムやリン酸と結合して石灰化をし、48時間程度で歯石へと変化していきます。
そして、二週間程度経つと、歯石はかなり硬くなり、通常の歯磨きで落とすことは不可能になっていきます。
歯科医院でのクリーニングで解消できます
歯石によるザラザラは、歯科医院での超音波を使ったクリーニング(スケーリング)で簡単に、きれいに取り除くことができます。専用の器具を使って歯石を丁寧に除去することで、舌で触ってもザラザラとした不快な感触はなくなり、ツルツルな歯を取り戻せるでしょう。
そもそも、歯石は、ザラザラ感が不快なだけでなく、放置しておくことで歯周病や口臭の原因にもなりますので、こまめに落とすことが大事です。
関連ページ:歯石ってすぐ取った方がいいの?取らないとどうなる?
定期的なメンテナンスをおすすめします
歯石は一度取り除いても、日々の生活の中で再び作られていきます。また、体質的に歯石が付きやすい方はすぐに歯石が溜まる傾向があります。
そのため、一般的には3〜6ヶ月に1度を目安に、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが、ザラザラのないつるつるとした歯を保つためのポイントです。
人によって歯石の付きやすさは異なりますので、ご自分にとってベストなクリーニングのタイミングはどのくらいか、歯科医師に聞いておくとよいでしょう。
歯石を付きにくくするためには、正しいブラッシング方法を身につけることも大事です。
こちらに関しても歯科医院で効果的なブラッシング方法の指導を受けておくことをおすすめします。
まとめ
歯の表面のザラザラのほとんどは、歯ブラシでは落とせない歯石が原因です。プラークが石灰化して歯石になると、ご家庭でのセルフケアだけでは除去することができません。
歯石がついているとザラザラ感が不快なだけでなく、お口の健康にも悪影響を及ぼしますので、3~6か月に一度程度の定期的なクリーニングを受けておくのがベストです。















