顔のゆがみは歯が原因?かみ合わせと見た目の意外な関係
顔のゆがみや左右差が気になっている人はいませんか?
年齢を重ねるにつれて歪みが気になってきた、という人もいるかもしれません。
これには骨格的なものや姿勢によるものが関係していることもありますが、歯のかみ合わせが関係していることも少なくありません。
かみ合わせは歯だけの問題と考えられがちですが、顔の形にも影響することがあるのです。
今回は、かみ合わせと顔のゆがみの意外な関係についてわかりやすくお伝えします。
なぜかみ合わせが顔のゆがみを引き起こすの?

片噛みによる影響
私たちのあごは、左右の筋肉が均等に動くことでバランスを保っています。ところが、歯が抜けたり歯並びの問題があったりしてかみ合わせが乱れると、無意識に噛みやすい側ばかりを使う「片噛み」が起こりやすくなります。
片噛みが続くと、よく使う側の咬筋のみが発達し、反対側との間に左右差ができてしまいます。この筋肉の不均衡が、顔の輪郭のゆがみとして現れてくることがあります。
下あごのズレが顔全体に影響する
かみ合わせのバランスが崩れると、顎関節の位置もわずかにずれてしまうことがあります。顎関節は頭蓋骨の直下にある関節で、ここのずれが蓄積すると、頭の傾きや首・肩のバランスにまで影響を及ぼし、結果として顔全体の非対称感につながることもあります。
関連記事:歯の寿命を延ばすカギはここにあった!「咬合力コントロール」とは
かみ合わせの乱れが引き起こす顔の変化
エラが張る・頬が大きく見える
片側ばかりで噛む習慣が続くと、いつも使う側の咬筋(えら周辺の筋肉)が肥大します。これが、「エラが張っている」「左右の顔の大きさが違う」という見た目の変化として現れやすくなります。
顔が非対称になる
かみ合わせのズレが長期化すると、下あごの位置が左右どちらかにずれてしまうことがあります。このズレが大きくなると、顔が非対称に見えたり、左右どちらかの口角が下がって見えたりなどします。
ほうれい線やたるみが出やすくなる
奥歯が失われたり、歯が徐々にすり減ったりすると、かみ合わせの高さが低くなり、顔がクシャッとなって老けて見える原因になります。
また、それに伴い、ほうれい線が深く刻まれたり、頬のたるみが現れたり、といったことも起こります。
関連記事:その老け顔、原因は「口の中」かもしれません。今からでもできる老け顔対策
顎関節症との関係にも注意
かみ合わせの問題が続くと、顎関節症(がくかんせつしょう)のリスクも高まります。顎関節症は、「口を開けると顎がコキコキ、ゴリゴリ音がする」「顎関節やあごの筋肉が痛い」「口が大きく開かない」といった症状を伴う状態です。
日本歯科医師会によれば、顎関節症は日本人の2人に1人が経験するほど身近なものと紹介されています。
参考:日本歯科医師会 顎関節症
顎関節症の状態が続くと、左右の顎の使い方がますますアンバランスになり、顔のゆがみがさらに進行しやすくなります。
かみ合わせを整えるために、今できること
左右均等に噛むよう心がける
誰しも多かれ少なかれ「噛みやすい側」というのはあり、普段意識せずに片方だけで噛んでいる、という人も案外多いものです。
自分の噛み方を一度チェックしてみて、もしも片側ばかりで噛んでいる傾向がある場合には、意識して左右交互に噛むようにしましょう。食事中に噛む側を意識するだけでも、筋肉バランスの改善につながることがあります。
歯の問題を放置しない
歯が抜けたまま放置している、むし歯で噛めない状態を放置している、といった場合、必然的に片噛みになるため、かみ合わせのバランスが大きく崩れ、顔のゆがみにつながります。
このような歯の問題を放置している人は、早めにインプラントや入れ歯、ブリッジなどで補うようにしましょう。
歯ぎしり・食いしばりに対処する
夜間の歯ぎしりや日中の食いしばりも、かみ合わせを乱す大きな要因のひとつです。日中の食いしばりは意識してやめるようにし、コントロールが難しい就寝中は、夜間に装着するマウスピース(ナイトガード)を使い、歯や顎への負担を減らしましょう。
ナイトガードは歯科医院で、保険で作製することができます。
矯正治療を検討する
歯並び、かみ合わせが根本的に乱れている場合には、歯の位置を動かす矯正治療がおすすめです。
現在ではマウスピースを使った矯正を含め、大人の方でも目立たず矯正できる方法がありますので、歯科医院に相談してみましょう。
まとめ
顔のゆがみや左右差を整体で治す、といった情報をSNSなどで見かけることもあります。確かにそういったアプローチが有効な場合もあるでしょう。
ですが、根本的な原因として、かみ合わせの問題が隠れていることは決して珍しくありません。
かみ合わせの問題は、放置するほど周囲の筋肉や骨格への影響が広がる傾向があるほか、歯へダメージを与えて歯の寿命を縮める原因にもなります。
顔の歪みや左右差が気になっている方は、一度歯科的な問題がないかどうかを歯科医院でチェックしてもらうことをおすすめします。















