歯石ってすぐ取った方がいいの?取らないとどうなる?
ですが、歯石というのは放置しておくと様々なトラブルの元になります。そこで今回は、歯石をなるべく溜め込まずにこまめに取った方がいい理由についてご紹介します。
歯石とは
歯石とは、歯の周囲にたまるプラーク(歯垢)が、唾液中のカルシウムなどのミネラルにより石灰化し、硬くなったものです。ちなみに、プラークは食べかすではなく、細菌の集合体です。
歯石は放置していると、その上にさらにプラークがつきやすくなり、それがまた石灰化することでどんどん大きくなり、さらに硬さが増すので、どんどん取りにくく、歯石取りにも時間がかかってしまいます。
歯石を放置するとどうなる?
歯石を放置すると、次のようなリスクがあります。
免歯周病の原因になる
歯石が溜まると、その周囲の歯茎は炎症を起こしてしまいます。初めは歯茎だけの炎症である「歯肉炎」で始まりますが、それを放置することで、次第に骨が溶けてしまう「歯周炎」へと進行し、最終的には歯を支えることができなくなるほどに骨が減って、しまいには歯が抜け落ちてしまいます。
口臭が強くなる
歯石がつくと口臭も強くなります。歯石は常にプラークをつきやすくするため、それが口臭を起こすのに加え、歯石が歯茎の溝に蓋をするような形になることで、歯茎の溝の内部に嫌気性の細菌が繁殖しやすくなり、その細菌が強い臭いを発するガスを放出してしまいます。
そのため、歯石がついている状態でいくら歯磨きをしても、口臭が改善しない、ということになってしまいます。
歯に着色しやすくなる
歯石は黄白色をしています。そのため、歯石がついた歯というのは、黄ばんだように見えます。そしてさらには、歯石のざらついた表面に食べ物や飲み物の色がつきやすくなるため、歯の色がさらに汚く見えてしまいます。
歯石取りを行うタイミング
歯石取りを受けるタイミングとしては、一般的には3〜6ヶ月に1度くらいが推奨されます。大体これくらいで溜まってくる人が多いからです。ですが、中には非常に歯石がつきやすい人がいます。そんな方はできればもっと短めの間隔で取るのがベストです。
また、歯周病が進行している人も、歯茎の溝が深くなっていて、細菌環境が悪化しやすいため、こまめにクリーニングを受けるのが良いでしょう。
ご自分に合った歯石取りのタイミングは、担当の歯科医師、歯科衛生士と相談されることをお勧めします。