歯科コラム

親知らずを抜いた後の痛みが引かない・・それはドライソケットかも!

親知らずを抜いた後、日が経つごとに歯の痛みが増してつらい・・そんな症状がある場合、それはドライソケットが原因かもしれません。

ドライソケットとは、歯を抜いた後にまれに起こる治癒不全のことで、この状況に陥ってしまうと強い痛みが長く続いてしまいます。

今回は、ドライソケットとはどのようなものか、そしてそうなってしまった場合の対処法についてご紹介していきます。

ドライソケットとは

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ドライソケットとは、抜歯した後に正常に穴がふさがらず、骨がむき出しになってしまい感染を起こしている状態をいいます。
歯を抜いた後には通常血が溜まってそれが歯茎に置き換わりますが、それが起こらないとドライソケットを起こしてしまいます。

もし、抜歯をした後2,3日経っても痛みが落ち着かず、どんどん痛みがひどくなっているならばドライソケットになっている可能性があります。

ドライソケットが起こりやすいのは主に下の親知らずを抜歯した後で、親知らず抜歯をした人のうち、3%くらいの人に起こると言われています。

ドライソケットを起こす原因

ドライソケットは、抜歯した後の穴に血がうまく溜まらないことで起こります。これが起こる原因としては、抜歯後にうがいをし過ぎる、抜歯したところを舌でいじってしまう、タバコを吸う、麻酔が効きすぎて出血が十分に出なかった、ということなどが考えられます。

とくに多いのは、抜歯後の出血が気になって頻繁にうがいをしてしまうというパターンです。これをやってしまうと血がうまく溜まらず、ドライソケットのリスクが高まりますので、出血がある場合にはガーゼを噛んで止血するようにし、うがいはなるべくしないようにしましょう。

ドライソケットへの対処法

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もしドライソケットが疑われるような症状がある場合、早めに抜歯をした歯科医院に連絡をしましょう。できるだけ早めに抗生剤の外用薬の貼付や消炎処置を行うことで治りを早める効果が期待できます。また、場合によっては再掻把といって抜歯した部分を出血させる処置を行う場合もあります。

ドライソケットの痛みは通常かなり強いため、痛み止めの服用をしないと辛いです。
もし適切な対処を受けずに様子を見ていると、なかなか治らずに痛み止めを長期間飲み続けることになり、胃が荒れて痛みがでてくる、といったことにもなりかねないので、抜歯後の痛みがなかなか引かずに強くなってくるようであれば、できるだけ放置しないことが大事です。

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