歯科コラム

意外な原因も・・歯を失う原因で多いものは何?

歯を失う原因で思いつくのは虫歯ではないでしょうか。確かに虫歯も歯を失う大きな原因の一つです。ですが、そのほかにも歯を失う原因として気をつけたいものがあります。

今回は歯を失う原因についてその対策とともにご紹介します。

歯を失う3つの原因

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歯を失う主な3つの原因、そしてその対策について見てみましょう。

◆歯周病(歯周炎)

歯周病は子供の頃から「歯肉炎」という形で起こることがありますが、歯を失う原因となる歯周病である「歯周炎」は主に30代以降から起こり始めます。これは歯周病菌が原因となり、歯を支えている組織を破壊していく進行性の病気で、これが進行していくと最終的には歯を支えられなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。

現在、日本においては歯周病が歯を失う原因のトップになっています。歯周病の怖いところは、骨が広い範囲で破壊されてしまうため、次々に歯を失ってしまいやすいところです。

<対策>
歯周病の原因菌が増えすぎると歯周病のリスクが高まりますので、若いうちから毎日の丁寧なブラッシングと、定期的な歯科医院でのメインテナンスを習慣づけておくことが大切です。また、食生活でも細菌の餌となる糖質を取りすぎないように注意しましょう。

◆虫歯

虫歯も、細菌が原因で起こる感染症です。虫歯で歯を失う場合、歯がボロボロに破壊されて被せ物ができなくなる場合、そして歯根に膿が溜まって根の治療をしても治らない場合があります。

<対策>
虫歯で最終的に歯を失うのは、成人になってからが多いですが、元々の原因は子供の頃や若い頃にできた虫歯であり、それが再発したり、歯根内部への感染が起きたりといったことでだんだんと歯が耐えられなくなってしまうことで抜歯を余儀なくされる、というようなパターンです。
そのため、できるだけ子供のうちから虫歯自体にかからないよう、予防に力を入れていくことが大事です。

◆歯根破折

意外と知られていないのが、この歯根破折です。歯根が割れてしまう原因としては、歯の神経を抜いた歯が脆くなり、噛み合わせの力に耐えられなくなって割れてしまう場合、そして、歯ぎしりや食いしばりを日常的に行なっている場合、噛む力自体が非常に強い、硬いものを好んでよく食べる、というような場合です。

<対策>
神経を取ると歯が枯れ木のように折れやすくなってしまうため、なるべく神経を取らないよう、虫歯予防に注意を払うことが大事です。歯ぎしりや食いしばりに関しては、日中に食いしばるのを意識してやめる、そして夜間には歯ぎしりから歯を守るマウスピースをつけるとよいでしょう。
また、硬いものを食べすぎると、歯にヒビが入りやすくなるため、硬いものの摂りすぎには十分注意しましょう。

以上のことに気をつけることによって、なるべく歯を失わないようにすることが可能です。ぜひ参考にしてみてください。
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