歯科コラム

ストレスで歯が悪くなってしまう理由

人にとって適度なストレスはメリットになる面もありますが、過剰なストレスはいろいろなトラブルを引き起こす元になります。そして実はお口の健康状態も、ストレスによって影響を受けることがあります。

今回はストレスがどのように歯に悪い影響を与えるのかについてご紹介します。

ストレスがお口に与える影響

stress_affect_01

普段、私たちの体は、自律神経系・内分泌系・免疫系のバランスがとれた状態になっていて健康が保たれていますが、過剰なストレスがかかると、これらのバランスが崩れ、病気が起こります。ちなみに、ストレスによってお口の中には次のような変化が起こります。

◆唾液の分泌減少

ストレスによって交感神経が興奮した状態が続き、唾液の分泌が低下します。そうすると、唾液の自浄作用、殺菌作用、免疫作用、といった有益な作用がうまく行われなくなり、お口の健康にも影響が起こってきます。

◆歯ぎしりの誘発

歯ぎしりはストレスが最も大きな誘因だと考えられています。夜眠っている間に無意識に行なってしまう歯ぎしりは、体重、もしくはそれ以上の力を歯に持続的にかけてしまうので、歯に多大なダメージを与えてしまいます。

また、ストレスがあると日中にも無意識に食いしばりが起こりやすくなり、同様に歯に負担をかけます。

ストレスによる歯・口腔内への影響

◆虫歯・歯周病にかかりやすくなる

ストレスが続くと、唾液が少なくなりますので、お口の衛生環境が悪化し、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

◆顎関節症を起こす

ストレスにより歯ぎしりや食いしばりが多くなるため、顎の関節や筋肉にも大きな負担がかかります。その結果、顎関節症を発症しやすくなり、お口の開け閉め時の雑音やお口が開きづらい、顎が痛い、といった症状に悩まされることがあります。

◆歯が欠ける、詰め物や被せ物が外れる

ストレスによって歯ぎしりや食いしばりが多くなると、歯に過大な力がかかってしまうことにより、歯が欠ける、詰め物や被せ物、差し歯が外れる、といったことが起こりやすくなります。

以上のように、ストレスがお口に及ぼす影響というのは、決して軽視できるものではありません。
まずは、根本的な解決のためにも、十分に休息を取るなど、生活スタイルを見直して、ストレスをご自分でコントロールすることが最も大事ですが、なかなかそれがままならない場合もありますので、お口の健康を守ためにも、歯科に定期的にかかる、歯ぎしりがひどい場合には、夜間に歯ぎしりから歯を守るマウスピースを装着するといった対策も必要になってきます。

ストレスによってお口の中がどんどん破壊される、というようなことにならないためにも、ストレスにがお口に負担をかけている心当たりのある人は、一度歯科で相談してみることをオススメします。

お知らせ
ニューヨーク大学卒後研修短期留学プログラム
歯科コラム
コラムを読む
求人案内
よくある質問
求人案内
電話でお問い合わせ
ネット予約