ワイヤー矯正との違い
インビザラインは、これまでの矯正治療法の常識とは全く異なる、新しい世代の治療法です。そのため、インビザラインの治療法について興味をお持ちの方も、本当に効果的な治療法なのか、不安を感じている方もいらっしゃることでしょう。
そこでここでは、インビザラインが、従来型のワイヤー矯正と具体的にどのようなところが違うのか、その比較をご紹介していきます。
インビザラインとワイヤー矯正との違い
インビザライン | ワイヤー矯正 | |
見た目 | 目立たない | 表側の場合装置は目立つが、裏側(舌側)の場合は見えない |
違和感 | あまりない | 違和感が強め |
痛み | 少なめ | 調整後に痛みを感じやすい |
装置のタイプ | 取り外し式 | 固定式 |
虫歯・歯周病リスク | 上がらない | 上がる |
粘膜への刺激 | なし | 装置の刺激により粘膜が傷つくことがある |
金属アレルギーのリスク | なし | ないとは言えない |
治療中のトラブル | 起こりにくい | 装置の破損・脱落が起こることがある |
食事制限 | 特にない | 固形物、粘着物、硬いものが食べられない |
通院頻度 | 6〜8週間に一度 | 4週間に一度 |
診療時間 | 短め | 長め |
適応症 | 適応症が限られる | 適応症が広い |
治療期間の予測 | ほぼ正確にわかる | 大まかにしかわからない |
治療後イメージ | 治療開始前にわかる | 治療開始前にはわからない |
治療期間 | 1年半〜2年半程度 | 1年半〜2年半程度 |
見た目について
- ワイヤー矯正の場合
- 装置が表につくか、裏につくかで見た目が大きく違ってきます。表につく場合には、装置に白いものを使用してもやはり見えてしまいますが、歯の裏側につく場合には見えることはありません。
- インビザラインの場合
- 透明なプラスチックのマウスピースを使用するので、装着していてもほとんどわからず、見た目が自然です。
違和感・痛みについて
- ワイヤー矯正の場合
- 歯の表面に金具がつくので、違和感は出やすいです。また、金具が粘膜に擦れて口内炎ができることも珍しくなく、歯が動くときの痛みも強く出ることがあります。
- インビザラインの場合
- 歯にぴったりフィットする、厚みの薄いマウスピースを使用するので、違和感は少ないですし、表面がツルンとしているので、粘膜を傷つけることもありません。歯が動くときの痛みもあまり出ないように工夫されています。
装置のタイプについて
- ワイヤー矯正の場合
- 装置が歯に固定されます。そのため、放っておいても歯が動きますが、食べ物が食べにくかったり、かなり念入りに手入れをしないと虫歯や歯周病になりやすかったり、といったデメリットがあります。
- インビザラインの場合
- 取り外しが可能なので、食事や歯磨きの時には外せて不便を感じることがあまりありません。
体への影響について
- ワイヤー矯正の場合
- ワイヤーが金属なので、金属アレルギーのリスクがないとは言えません。
- インビザラインの場合
- 金属アレルギーのリスクはなく、素材も医療用プラスチックを使っているので体への影響はありません。
治療中のトラブルについて
- ワイヤー矯正の場合
- 装置の脱落や破損のトラブルが起こることがあります。
- インビザラインの場合
- マウスピースではそのようなトラブルは起こりません。
適応症について
- ワイヤー矯正の場合
- 適応症が広く、ほぼどんな症例にも対応が可能です。
- インビザラインの場合
- 歯の移動距離が多い場合などには対応しきれないことがあります。
治療期間について
治療期間に関しては、適応症通りにやれば、インビザラインとワイヤー矯正にそれほど違いはありません。ですが、裏側(舌側)矯正の場合にはより期間がかかることがあります。
治療の予知性について
- ワイヤー矯正の場合
- 大まかな期間の予測はできますが、仕上がりイメージをあらかじめ知ることはできません。
- インビザラインの場合
- 治療を開始する前にシミュレーションを作成し、治療後のイメージや治療期間をほぼ正確に知ることができます。