歯磨きするから大丈夫、ではない?夜食が歯に与える悪影響について
「夜にスイーツを食べるのが楽しみ」
という方も多いのではないでしょうか。
「寝る前に食べても、歯磨きをすれば大丈夫でしょう?」
このように考える人は多いですが、実は夜食による歯への影響というのは大きく、歯磨きだけではむし歯や歯周病を防ぎきれない場合があります。
歯磨きをちゃんとしてるのに歯が悪くなっている、という方はひょっとすると寝る前に食べていることが原因かもしれません。
それでは詳しく見ていきましょう。
寝ている間はむし歯や歯周病のリスクが最も高まる時

これはなぜなのかというと、睡眠中には唾液の分泌が一気に減ってしまうため、唾液の恩恵を受けにくくなってしまうためです。
唾液には、
・自浄作用:口内の食べかすや細菌を洗い流す
・殺菌作用:抗菌物質により、細菌が増えすぎるのを防ぐ
・免疫作用:唾液に含まれる免疫成分が病原体を無力化する
・再石灰化作用:むし歯菌が作った酸によって溶かされ始めた歯を修復する
・中和作用:むし歯菌が糖をエサにして作った酸を中和する
といった、歯を守る多くの働きがあります。
唾液が減ることにより、これらのありがたい作用があまり働かなくなってしまうため、口内環境は悪化し、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
寝る前の夜食はなぜ歯磨きをしても高リスク?
寝る前に食べても歯磨きをすればいいじゃないか、と思ってしまいますよね。確かに歯磨きには効果はあるのですが、寝る前に食べる場合、歯磨きだけではむし歯や歯周病を防ぎきれなくなってしまうのです。
それには次のような理由があります。
◆歯磨きを100%完璧に行うことは不可能
そもそも、歯はどんなに丁寧に磨いたとしても、100%汚れを取り除くのは不可能です。
歯ブラシだけでのブラッシングの場合60%程度、デンタルフロスや歯間ブラシを使って90%程度が限界と言われています。
そのまま眠ってしまうことで、磨き残しがむし歯や歯周病を引き起こすきっかけになってしまいます。
◆眠い時に歯磨きをすると磨き残しが出やすい
夜食や甘い物を食べた後眠くなり、そのような状態で磨いたとしても、眠気から歯磨きを短時間で済ませてしまったり、丁寧に行えなくなったりして、歯磨きの質が悪くなってしまいます。
◆唾液の効果が発揮されにくくなる
眠っている間には唾液の分泌が大きく落ちてしまいます。
本来ならば、食べた後に十分な唾液が出て口内を洗い流し、さまざまな有用な作用によりむし歯や歯周病を自ら防ぐ機構が働きますが、唾液がほとんど出ないことにより、こういった作用が期待できず、口内環境が悪化します。
◆夜食に糖分の多いものを食べがち
夜食をとる場合、カップラーメン、スイーツ、ジュース、甘いお酒、砂糖入りのコーヒーや紅茶といったものがよく選ばれます。このようなものは糖分が多くて歯に残りやすく、口内細菌のエサになるので、リスクを高めます。
◆胃酸が逆流しやすいる
寝る直前に食べると、胃酸が口の方に逆流することがあります。胃酸はとても酸性が強いので、歯を溶かしてボロボロにしてしまう恐れがあります。
リスクを減らす夜食の食べ方はある?
夕食後、寝る前までの時間は何か食べたり飲んだりしてリラックスしたい、という方も多いでしょう。
もしくは、仕事や塾、部活などの関係で夜遅く食べざるを得ない、という人もいると思います。
このような方は、むし歯や歯周病のリスクを減らすために、次のようなことに注意、もしくは実践していただくことをおすすめします。
◆食べてからできるだけ時間をおいてから寝る
◆甘い物はなるべく控える
◆眠くなる前に歯磨きを終わらせる
◆歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも併用する
以上のことを実践するだけでも、リスクを下げることは可能です。
ただし、夜の食事は、口内のトラブルリスク回避という点においてもできれば眠る2~3時間前には終わらせるのが理想ですので、可能な場合には早めに済ませるようにしましょう。














