花粉症の時期はむし歯・歯周病リスクが高まる？

花粉症の主な症状は、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどですが、次のようなことが口の中の健康状態に影響を及ぼすことがあります。

鼻づまりから口呼吸になってしまう

花粉症で鼻の粘膜が腫れ、鼻が詰まってしまうことがあります。そうすると、鼻呼吸がしづらいので、口から呼吸をしなければならなくなり、口の中が乾いてしまいます。
口の中が乾くと、唾液が口の中を健康に保つのに必要な自浄作用、殺菌作用、免疫作用、再石灰化作用といったさまざまな機能が働きにくくなってしまい、結果としてむし歯や歯周病にかかりやすくなる恐れがあります。

花粉症の薬を服用するとさらに口が乾きやすくなる

花粉症の症状は人によってはとても辛いものとなり、点眼薬や点鼻薬だけでは抑えきれずに抗ヒスタミン薬を内服する場合も出てきます。
抗ヒスタミン薬はアレルギー反応によって放出されるヒスタミンをブロックするので鼻詰まりなどの症状が軽減されますが、口が乾くという副作用を起こします。口が乾くと、唾液の効果も発揮されず、歯に汚れが蓄積されやすくなってしまいますので、むし歯や歯周病を引き起こしやすい状態になってしまいます。

花粉症で鼻の症状が出てしまう人、抗ヒスタミン薬を飲んでいる人は、通常時よりも口内環境が悪くなりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まりやすいため、いつもよりも念入りにお口のケアをすることを心がけましょう。

また、口内の乾燥を防ぐためにこまめに水分を摂る、アレルギー反応をなるべく起こさないように生活習慣や食生活に気を付け、体質改善に努める、外出時にはマスクや眼鏡を着用する、といったことも行っていくことが大事です。